背景
私たち活動メンバー同士が出会ったのは、2015年9月に開催された、「第2回豊島区リノベーションスクール」でした。
「リノベーションスクール」とは、空家、空きビル、空き店舗などの遊休不動産の活用・再生を通じて、まちなかにビジネスを生み出し、地域活性化を目指すビジネススクールです。
数日間のスクールにて実際に存在する遊休不動産のオーナーに対して活用や再生の提案を行い、提案がオーナーに受け入れられれば、自分たちの力で提案の実現を目指す、実践的な取り組みです。
リノベーションスクールの詳細↓
スクールに参加したメンバーは、東京都豊島区内の「池袋本町」というまちと、そのまちの中にある空家のオーナーに出会いました。
「池袋本町」は、大都会・池袋から一駅に位置しながら、
四方を高速道路、鉄道に囲まれ、都会の喧騒を感じさせない驚くほど静かな住宅地です。
古い戸建て住宅と建て変わった賃貸住宅が混在するまちです。
提案の対象となった空家は、築60年の住居兼革製品制作の工房でした。
建物は昭和レトロの雰囲気が色濃く残り、建物の中にはかつて革製品の制作に使われた古いミシンや道具が残っていて、とても趣があり魅力的な物件でした。
提案にあたり、私たちは静かなまちに人々がイキイキと暮らせるアイディアとして、人々の活動や交流による「音」に着目しました。た。
かつてそこで行われていた革製品の制作によるものづくりの心地よい音がまちなかに響き渡る様子を取り戻し、ものづくりを介して人々がゆるくつながり、自然と交流が生まれる世界をつくりたいと思いました。
私たちは対象の空家をミシンを活かしたものづくりの拠点へと再生する提案と、将来的には池袋本町内にものづくりの拠点を複数展開して、ものづくりによる音と人々の交流がまちなかに浸透してまちが豊かになっていくビジョンを提示しました。
ミシンを活かして革製品・手芸品を作る家
「カタカタ」
活動経緯
リノベーションスクール終了後、提案をを実現すべく、有志によるプロジェクトチーム「マチノオト」を結成。
「ものづくりをきっかけに人と人がつながる町の音をつくる」ことをビジョンに、以下の活動を実施
2016年1月
空家の再生に向けた事業提案を開始
2017年6月
空家の活用を目的とした家具のDIY制作を実施
2017年9月
革小物づくりワークショップと交流会の運営を開始
※手作り革小物制作ユニット「A la main」とのコラボ企画
2019年より「マチノ手芸部」を中心にものづくりに関わる人がゆるっと利用できるシェアアトリエ、シェアスペースとして運営中
活動場所
今後やりたいこと
・その他のものづくりイベント
・DIYイベント(壁塗りなど)
・空家の庭を使ったアウトドアイベント など
活動モットーは「ゆるく、たのしく。」
ビジョンの実現を目指しながらも、目の前の活動を楽しみながら継続していきます。
活動の輪の拡大
「マチノオト」は有志のメンバーによる活動です。
メンバーはそれぞれ自分の仕事をしながら、オフの時間を利用して楽しみながら活動しています。
今後の活動を拡大するにあたり、一緒に活動をしてくれる人を探しています。下記にご興味ある方はメールアドレスにご連絡頂くか、まずはイベントに参加してみて下さい。
①運営メンバー
「マチノオト」の活動に加わってもらう方を探しています。
空家を使ったイベントを一緒に仕掛けていきましょう。
②空家の利用者
豊島区池袋本町内の空家を利用して、自らの活動を行いたい方を探しています。ワークショップ・教室の開催や、ご自身の制作活動のアトリエとしての利用などご相談下さい。特に静かな環境で作業に没頭できる雰囲気はアトリエ・工房などにオススメです。ただし、現状は空家の状態ですので、料金や利用方法などは応相談です。